フランツ・ソーモン｜ヴァン・ド・フランツ・ロゼ2021年新着＆2019年｜フランスロワール地方

フランツ・ソーモン／ヴァン・ド・フランツ・ロゼ2021年＆2019年（ネゴス）

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生産者　：　フランツ・ソーモン

地　域　：　フランス　＞　ロワール地方

品　種　：　2021年タナ100％、　　2019年ガメイ70％、グロロー30％

栽　培　：　ビオロジック**

認　証　：　エコセール**

アルコール度数　：　2021年12.5％、　　2019年13.5％

　ロワール地方トゥールから東側にロワール河とシェール河の間に広がるACモンルイは1938年に認定され、シュナンブランで辛口から甘口までの白ワインを生産しています。M.Jacky BLOTの出現から始まり、今は亡きStephane Cossaisをはじめ色々な生産者がこのACの認知度を高めてきました。
　フランツ・ソーモンは2002年からワイン造りを始めた醸造家で、今ではDomaineだけの生産量では足りず2009年からネゴシアンの会社Un Saumon dans la Loire（アン・ソーモン・ダン・ラ・ロワール）を設立し、意欲的に活躍しています。
　無農薬の農法に興味が有り、シュナンブランに挑戦したいとモンルイを選びました。畑で無農薬の仕事はきりがありません。彼の畑は4haですが、オーナーが無農薬とは全く反対の農法を行っていたので、1年目は仕事がエンドレスな状態でした。予算の関係もあり、最初から畑は購入できないので、まず1haを購入し、残り3haは借りました。この3haも将来的に購入予定です。4haをたった1人で化学肥料から無農薬へ切り替える作業が大変なのがご想像頂けますでしょうか？本当に朝から晩まで畑とにらめっこです。このように沢山のエネルギーを頂いた畑から取れたブドウは格別です。彼の畑は毎年毎年、質が向上しています。
　最近のワインは、2002年当時のものより、洗礼された素晴らしい出来になっています。今ではもう大御所の仲間入り、Gregory Leclear氏もフランツの所で見習いとして働いてたことがあり、若手醸造家を育てどんどん指導する立場に回ってきています。脂の乗った充分な経験を積んだ醸造家。やはりこういうワインは是非リストに載せて頂きたいラインです。（新井順子さん談）

　2019年の3月からフランツは、パートナーのマリー・チボーと醸造所、熟成場所をシェアしています。以前より使用しているモンルイ圏内の自宅兼醸造所から、高速道路を使っても車で1時間程かかるvalleresという村で、洞窟（とても広い）を醸造所と熟成場所にして、様々な種類のタンク、アンフォラ、樽を所有しています。洞窟のすぐ向かいには自宅があり、マリーと二人の娘さんと暮らしていらっしゃるそうです。
　この新カーヴではネゴスものを醸造しており、タンクを置く広い場所があるからこそ為せる技ですが、それぞれのミレジムの特徴やブドウの特性に合わせタンクを使い分ける、かつ各キュヴェに熟成の時間もかけてあげることができる、とても良い環境で醸造を行っています。
　モンルイにある旧カーヴでは自社ブドウを使ったドメーヌものを醸造しており、新カーヴ近くの新しい畑に植樹したコーとピノノワールで造るドメーヌものの赤ワインが数年後にはお披露目できそうです。（2020年1月現在の情報）

　2019年は暑かった年の影響で、南のワインを彷彿させる太陽を抱いた明るい果実味が印象的に仕上がっています。

　2021年は、8月まで雨の多かった年、Le Gersで育ったタナを友人より購入して、9月に収穫後プレスし数種類のセメントタンクで7 ヶ月発酵・熟成し瓶詰めしました。

※白もあります。
　フランツ・ソーモン／ミネラル・プリュス2018年　はこちらの頁をご覧ください。

※店主のひと言メモ
　まず、2019年は明るい綺麗なアセロラカラー。クランベリーやラズベリーの香りが心地よく拡がりのある果実味、豊かなミネラルに甘味と酸味が溶け込んだ、すっきりしたアフターをお楽しみいただけます。

　2021年は綺麗なルビーピンク、佐藤錦やプラム、ストロベリーの香り、甘いベリーやフローラルなアロマ、バランスの
良い味わいに果実味の甘さが拡がっていき、アフターにもそのまま豊かな果実感が続きます。
　品種が全く違うので、同時に飲み比べるのも一興です。