ドメーヌ・ド・ボワシャン｜ムーラン・ア・ヴァン（ﾒｿﾞﾝ）2019年｜オーナーは松岡佑子さんご夫妻

ドメーヌ・ド・ボワシャン／ムーラン・ア・ヴァン（ﾒｿﾞﾝ）2019年【ミディアムボディ辛口の赤】

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生産者　：　ドメーヌ・ド・ボワシャン　

地　域　：　フランス　＞　ブルゴーニュ地方　＞　ボージョレ地区

品　種　：　ガメイ100％

栽　培　：　有機栽培**　2023年までにすべて有機認証を取得予定（モルゴンは取得済）

アルコール度数：％

　ドメーヌ・ド・ボワシャンは、ブルゴーニュ地方の南、ボージョレ地区北部のジュリエナスとジュリエの境、花崗岩を基盤とした標高300～400ｍの美しい丘陵地帯にあります。ブドウ樹は最大で40％にも達する急勾配の傾斜地に植えられています。1642年に建造されたワイナリーの建物は、17世紀から受け継がれる丸天井の地下カーヴとグラヴィティ・フロー・システムを組み込んだ最新の醸造設備を備えています。
　2018年、ボーヌとマコンの中間にあるシャロン＝シュル＝ソーヌに居を構えていたボブ・ハリス＆松岡佑子さんご夫妻が新オーナーとなり、新しいチーム体制になってからは、全般的な土壌改良を行い、全畑の有機栽培化を進めています。
　ドメーヌ・ド・ボワシャンは、手作業による畑仕事と丁寧なワイン造りを通じ、クリュ・デュ・ボージョレの魅力を世界中に発信することを目指しています。

　2018年当初、自社畑はワイナリー所在地周辺のジュリエナスとボージョレ・ヴィラージュ・ルージュの2つのアペラシオンだけでしたが、クリュ・デュ・ボージョレの多彩な個性を表現するため、フルーリー、シェナス、モルゴン、サン・タムール等にも畑を取得し、2019年から全畑を有機栽培に転換しました。同時に、もともと植えられていた古木を棚や支柱で保護し、有機栽培化に必要な場所では大掛かりなブドウ樹の植え替えも実施しました。これらの畑は、4年間の移行期を経て2023年までにすべて有機認証を取得する予定です（モルゴンは有機認証取得済）。

　品質を常に最優先に据えるボワシャンは、ブドウは収量を抑えて育成し、収穫は15kgの小箱を携えてすべて手摘みで行います。これにより大切に育ててきたブドウは最良の状態で醸造所に届けられます。
　すべてのワインは、発酵工程が終了するまで亜硫酸を一切用いず、自生酵母の働きにより自然発酵させることで、品種や畑の個性を引き出します。熟成には、フレンチとオーストリア産オーク樽を使用しています。

　醸造家のティボー・ボダンはフランス、サヴォワ地方出身。2007年にワイン醸造の学位を取得後、ボージョレを皮切りに、ニュージーランドのNo.1エステートなどで経験を重ね、ディジョンで権威あるワイン醸造学のディプロマを取得。その後、ブルゴーニュのいくつかの有名ワイナリーで研鑽を積んだ後、2013年から2017年までドメーヌ・ド・ボンリ（シャブリ）の醸造長を務めました。2018年ドメーヌ・ド・ボワシャンの醸造長に就任し、畑の管理から醸造までのすべてを取り仕切っています。

　ムーラン・ア・ヴァンは、ボワ・コンブの粘土と古い沖積土の土壌。35％は全房のまま7日間発酵、100％旧樽で13ヶ月間熟成させています。　

※店主のひと言メモ
　ガメイとは言え、力強くしっかりした造り（重たいという意味ではなく）で、フィネスと繊細さを備えています。熟成させると、よりしなやかになること間違いなし！